2011年12月21日水曜日

復幸の鐘

最近雑音が大切に思えてきて、・・・・
東北の沿岸部は、震災が発生するまでは、活気のある街でした。
津波によって、営みがすべて飲み込まれて、今は、何もなくなってしまったのです。
先日、石巻から、陸前高田に調査に行ったとき、音の無い世界を体感しました。
被災地で、重機が動いていない瞬間は、水を打ったように静かで何も無い事が押し寄せてきます。
一緒に調査に行っていたZENKON湯チームの石井さんとその後、話をしてあの地に音を取り戻したいと、
『復幸の鐘』プロジェクトをやってみようかと思っています。
やる事は、簡単で、3月11日14時46分18秒に被災地に向かって、祈りを込めて鐘を鳴らすというだけのものです。
お寺の鐘でも、教会のカリオンでも、フライパンをスプンで鳴らすでもかまいません。我々が鳴らす、営みの音が波となって、押し戻す事が出来たら素敵だと思います。
再び、幸せな営みの音をよみがえらせる事を祈りたいと思います。
現段階では口コミで広げる他しょうがありませんが、ホームページとアプリを作りたいと思っています。誰か協力していただける人いませんかね!

先日、陸前高田の一本松のそばに調査に行ったときに感じた事です。


空は青い大地はすべてが灰色
12時になる。
さっきまで、耕していた重機が止まる。
音が一瞬なくなる。
耳が周りの音を探す
行き場の無い閉じ込められた感じ
キーンと高くかすかな耳鳴りが聞こえる。
我をとりもどして、海の方向を向く
波打ち際に光が見える
想像力を駆使して波音を聞く
ガタン
鉄製の何かが転がる音
我にかえる。

0 件のコメント:

コメントを投稿