2012年10月2日火曜日

スーク焼失

過激派の義勇兵の手によって、シリア北部アレッポのスークが焼き払われた。
スークは全長13キロにわたる屋根付きの市場で、そのほとんどが石造。(屋根は木造部が多い)キャラバンの中継地点で商業、教育、宗教、政治がこの市の中で生まれた。スークはただの市ではない。成り立ちや、造形、闇の存在までもが、わたしの興味を引きつける、
私の好きな建築の一つで、死ぬまでには一度見に行きたいと思っていた。
しかし、そのほとんどが焼き払われた。胸が痛い。

死ぬまでに見ておこうと思っている建築は、死ぬまであるとは限らない。人間はつくづく愚かだ。自然の力で風化してしまうよりも先にスークが無くなるとは思いもしなかった。


2012年7月21日土曜日

モヒート轂バージョン

今年の夏はモヒートが人気のようなので、轂バージョンのモヒートを

用意するものは
バカルディー
クラッシュアイス(製氷機のアイスより少し小さめ氷砂糖とサイズをそろえる)
氷砂糖
ミントの葉多め
ライム
炭酸水(WILKINSON)

ライムの半切りを広めのグラスの底に沈め
クラッシュ氷を入れる
その上にミント出来れば2種類のミントを入れ
カレースプーンで押し付ける
氷砂糖(これ重要)とバカルディーを加え
炭酸水をグラス一杯までゆっくり注ぐ
辛いミントをつぶさず飾り付けて出来上がり

あまりストローを使わずに上から飲む。
お上品ではないがカレースプーンが結構活躍する。
味の変化もオススメ!!!
男らしい一気飲みも意外と甘さが押さえられてスカットする!!!

最後に氷砂糖付けになったライムをカレースプーンですくってチュウチュウするのも夏の夕暮れ浜辺にピッタリ。来年本島で出すかな!
書いているうちに飲みたくなったが、仕事がまだ残っているので、まだ飲めない。
深夜4:30

2012年2月27日月曜日

復幸の鐘


■Design concept of FKB
“The re-happy bell” on top page of application it is made by rotating what reversed the negative and positive of the seismic-waves form (like Rubin's jar) of the Tohoku earthquake.
Let's bet back vigor to Tohoku with praying and ringing a bell.


■The re-happy bell project
Sound of life is important, I am considering these days....
The coastal area of Tohoku was a lively town until the earthquake disaster occurred.
Everything is floated by tsunami and nothing has been remained now.
The other day, we go to Ishinomaki and Rikuzentakata for investigation. I experienced the silence world.
When heavy equipments are stopping, the moment of silence coming in the stricken area.
I would like to get back the sound with their life.
Please cooperate with the re-happy bell project.
We would like you to just ring toward a stricken area at 14:4618 seconds on March 11 with praying.
It does not matter what you ring. You could use everything (a bell of a temple, Carrion of a church, or a frying pan with a spoon etc.).
If the sound which we ring serves as a wave and put back their life to Tohoku, it is great.
I wish to revive the sound of fortunate again.
Please utilize the iPhone application.



■It is having felt, when it carried out to investigation near Ippommatsu in Rikuzen-Takata the other day.

The pine becomes brown
Sky is blue
Earth is all gray
Noon
Heavy equipments stop
Sound is lost for a moment
Ears look for a surrounding sound.
Faint tinnitus
I imagined the sound of wave in my mind seeing the light of sea
Clang
I came to myself
Something iron trundled



■The drum of Ogatsu
January 10, at the night which I visited Ogatsu, the full moon had shone untouched rubble palely.
In the next morning, I found plains of silvery white -all the things covered with snow.
It seemed to be the discretion of Nature that does not show Ogatsu with rubble. It was so quiet. I realize the silent world spread out there and the sound which made from life of people has disappeared from there...
On that day, I inspected practice of the drum of the Ogatsu junior high school, and realized that the sound revived someday by the children's forcibleness.
The sound from old tires is the cardiac-beats of Ogatsu. (The students of Ogatsu junior high school have resumed practice of drums with old tires instead of Japanese traditional drums.)



http://itunes.apple.com/us/app/bellforreconstruction/id503194819?l=ja&ls=1&mt=8

2012年2月21日火曜日

内覧会のご案内

弊社で、手がけておりました、クリニックが完成致しました。建築の内覧会をクライアントの内覧会に合わせて行いたいと思いますので、是非ともご覧頂ければ幸いです。
日時:2012年2月26日(日)9:00〜16:00
住所:香川県高松市檀紙町68−1高速高松西インター付近



2012年2月16日木曜日

復幸の鐘


3月上旬リリース予定!iPhoneアプリ作りました。


■復幸の鐘のデザインコンセプト
トップページの『復幸の鐘』は、東日本大震災の地震波形のネガとポジを逆転させたものを『ルビンの壷』のように回転させてつくっています。復幸への祈りが音の束となって、押し返し、あの地に活気を取り戻しましょう。



最近雑音も大切に思えてきて、・・・・
東北の沿岸部は、震災が発生するまでは、活気のある街でした。
津波によって、営みがすべて飲み込まれて、今は、何もなくなってしまったのです。
先日、石巻から、陸前高田に調査に行ったとき、音の無い世界を体感しました。
被災地で、重機が動いていない瞬間は、水を打ったように静かで何も無い事が押し寄せてきます。
あの地に音を取り戻したい。営みといっしょに。
『復幸の鐘』プロジェクトにご協力ください。
3月11日14時46分18秒に被災地に向かって、祈りを込めて音を鳴らすというだけのものです。
お寺の鐘でも、教会のカリオンでも、フライパンをスプンで鳴らすでもかまいません。我々が鳴らす、営みの音が波となって、押し戻す事が出来たら素敵だと思います。
再び、幸せな営みの音をよみがえらせる事を祈りたいと思います。

このアプリをご活用ください。


■先日、陸前高田の一本松のそばに調査に行ったときに感じた事です。

茶色になってしまった一本松
空は青く、大地はすべてが灰色
正午になる
勢いよく耕していた重機が止まる。
音が一瞬なくなる
耳が周りの音を探す
キーンと高くかすかな耳鳴り
波打ち際の光をたよりに想像力を駆使して波音を聞く
ガタン
我にかえる
鉄製の何かが転がる

■雄勝の太鼓
1月10日雄勝を訪れた日は、満月が手つかずの瓦礫を青白く光らせていました。翌朝目をさますと、それは白銀の世界となり、すべてのものが白く覆い尽くされていました。私に、瓦礫の雄勝を見せないと言う、大自然のはからいのようにも思えましたが、息をのむほど静かで音の無い世界がそこに広がっている事に気づかされました。営みが生み出していた雑音がそこからなくなっている事を・・・。その日、雄勝中学の太鼓の練習を見学、子供達の力強さに、この地に再び音が、よみがえる事を実感しました。雑音の代表である、古タイヤから叩き出す音は、雄勝の心拍音なのです。(雄勝中学は流された和太鼓の代わりに古タイヤを利用して、太鼓の練習を再開しています。)






2012年1月12日木曜日

2012年1月10日〜11日


2012年1月10日〜11日

あの日からちょうど、10ヶ月に、またこの地に足を踏み入れようとは、思いもしなかった。今回の滞在は、いままでのZENKON湯の活動と少し違う。これまでを踏襲した活動として、石巻商店街のZENKON湯をおとずれたが、メインの活動は、雄勝町のOH-ガッツの漁師さんたちの活動の相談を受けるかたちで訪れた。
まずは、石巻商店街!

仮面ライダーの置物のある商店街を、自民党石の基本部を左折、懐かしいZENKON湯が、見えてくる。屋根に突き出た煙突から黒い煙を吐いて、迷彩のジャケットを着たひげ面の男が、ちょこまかと働いているのが見える。
レンタカーのマーチを横の空き地に止めると、その男が、
「さいとうさーん!お久しぶりです。年末から動いてますよ!昨日も大盛況でした。」

すごく楽しげに、私に話しかけてくる。その男は、鈴木さん。石巻商店街ZENKON湯の責任者だ。
「お元気そうで!煙突の煙が嬉しい!薪でやってるんですね。」
「知り合いの大工さんが、廃材をくれるんで、なんとか燃料費はまかなえています。じゅんちゃんもいますよ!じゅんちゃんー」
ZENKON湯の中から阿部さんが、
「おーひさしぶりでーす!」
同行していた石井さんが、
「なんかうれしいねー!」
このZENKON湯は、8月に設置したものの、石巻市が9月から運営を始めた自衛隊仕様の風呂から、近いという事で、資金繰りがつかず、運営を見合わせていた。鈴木さんと阿部さんが、二人で、年末から自力運営を始めた。
待望論のあった、風呂なだけに、皆が集まり、今は、にぎやかに運営出来ているらしい。それもそのはず、彼ら二人は、『シャンブルー』というバンドをやっており、年末には、風呂ライブをしたらしい。
なかなか、始まらなかった、ZENKON湯も立派に、町にとけ込み始めた。
石巻商店街には人手不足でリフォームが進まず、風呂に入れない人たちが、まだまだたくさんいる。
投げ銭ライブならぬ、投げ銭番台で、風呂の水道代等をまかなっている。
折角なので、石井さんと二人、ひとっぷろ浴びさせてもらった。
「ぐぁー!」
思わず声が出る。薪でたいた風呂は、まろやかで、心地がいい。
又二人、親友が出来た。
もしかすると、稼働は難しいかもしれないと思った事もあったこのZENKON湯だが、二人の友のおかげで、街の一員になれた。
横のテントで、じゅんちゃんの入れるコーヒーがたまらなくうまい。

軒につり下げられた、泥まみれのペンタックスのカメラが印象的だ。鈴木写真館は、今は、『シャンブルー風呂』として営業中です。


皆さん応援お願いします。「シャンブルー」のライブ香川でも聞いてみたいですね!

2時間石巻商店街で、シャンブルー風呂を訪れて、雄勝へと向かう。東北の日暮れは早い。5時半にOH-ガッツに着いたときには既に、あたりは真っ暗だった。
満月。悲しいけど美しい。波が全く立っていない凪の海に、月影がうつり、瓦礫を照らす。瓦礫に見えない。
誰もいない、OH-ガッツの合宿場に我々二人は、
「ここで良いのかなー!」
不安になりながら、電話も通じないので、マーチの中で仮眠する。
「お待たせしました!」
立花さんはじめとする若者達が、ものすごい勢いで、我々を接待する準備をしてくれる。漁師の見習い、東京から来たデザイナー、フードコーディネター、ボランティアに訪れた落語家さん・・実は香川出身の青年。一時間もしないうちに宴会が始まった。
OH-ガッツのリーダー伊藤さんが現れたのは、それから少したっての事である。
誰も熱弁をする訳でもなく、それぞれの自分の夢を聞かせてくれた。
ものすごく、伝わってくる。この街の事が知りたくなってきた。
4000人いた住民は、震災後、住民票での人口で1000人を切ったこの街は、震災前から、過疎状態だったが、この震災が追い打ちをかけた。
でも、震災前のポテンシャルに町を持って行く。『OH-ガッツ』のネーミングもぐっと来る。
深夜1時頃まで宴は続いたが、翌日皆で、漁に出ようと、消灯した。
6時起床
静かだ。窓の外は、銀世界。天気予報でも雪とは言っていなかった。レンタカー屋も降りませんよ絶対。と言っていたが、積もっている。

昨日、青く映し出された瓦礫は、今日は雪化粧だ、我々に、手つかずの瓦礫そのものを見せない、大自然の演出なのか、余計に悲しさが増してくる。
目の前の物にとらわれず、次の段階へ進めと暗喩しているようでもある。
「今日の漁は中止ですね!昨日言っていた町のスポットを案内しますよ!昼から雄勝中学の太鼓の練習に行きましょう。」
急遽、予定変更で、町を見て歩く事になった。それはそれで、楽しかった。今後のヴィジョンを話しながら、町を見て回った。
可能性を探しそれを紡いで、皆のヴィジョンを重ねた。建築家の目で、被災地を初めて見た気がする。

可能性はある。可能性どころじゃない。嬉しくなった。

別れ際に、OH-ガッツ代表の伊藤さんが、私の袖をひっぱり、
「よろしくな!」
ぶっきらぼうなそのそぶりから、ありがとうと言っているように聞こえた。

伊藤さんと別れて、立花さんにつれられ、雄勝中学校の和太鼓の練習を見に行った。
今日の練習はスペシャルで、和太鼓奏者『AUN-Jオーケストラ』が、始動に来ていた。壮大な迫力に子供達が引き込まれて行っているのを感じるとても良い演奏を聴いた。
もっと驚いたのは、雄勝中学の練習だ。
古タイヤにテープを巻き、津波に流された太鼓の代用にしている。バチは、100円ショップの綿棒。息の合った、合唱を聞いているような、古タイヤ演奏には、ぐっときた。古タイヤから、日本のソールが聞こえてくる。
雄勝中学校の古タイヤ和太鼓は、3月15日から、ドイツ公演に招かれたらしい。良い思い出を作ってきてほしい。


このチームも皆さん、応援よろしくお願いします。

我々も次の段階に進みます。

2012年1月6日金曜日

四国は美しい

やっぱり四国は美しい。
ナショナルジオグラフィックトラベラーに紹介されました。

記者の奥さんの里が、南予らしく。描写もすばらしい。




http://travel.nationalgeographic.com/travel/countries/shikoku-japan-traveler/