2012年2月16日木曜日

復幸の鐘


3月上旬リリース予定!iPhoneアプリ作りました。


■復幸の鐘のデザインコンセプト
トップページの『復幸の鐘』は、東日本大震災の地震波形のネガとポジを逆転させたものを『ルビンの壷』のように回転させてつくっています。復幸への祈りが音の束となって、押し返し、あの地に活気を取り戻しましょう。



最近雑音も大切に思えてきて、・・・・
東北の沿岸部は、震災が発生するまでは、活気のある街でした。
津波によって、営みがすべて飲み込まれて、今は、何もなくなってしまったのです。
先日、石巻から、陸前高田に調査に行ったとき、音の無い世界を体感しました。
被災地で、重機が動いていない瞬間は、水を打ったように静かで何も無い事が押し寄せてきます。
あの地に音を取り戻したい。営みといっしょに。
『復幸の鐘』プロジェクトにご協力ください。
3月11日14時46分18秒に被災地に向かって、祈りを込めて音を鳴らすというだけのものです。
お寺の鐘でも、教会のカリオンでも、フライパンをスプンで鳴らすでもかまいません。我々が鳴らす、営みの音が波となって、押し戻す事が出来たら素敵だと思います。
再び、幸せな営みの音をよみがえらせる事を祈りたいと思います。

このアプリをご活用ください。


■先日、陸前高田の一本松のそばに調査に行ったときに感じた事です。

茶色になってしまった一本松
空は青く、大地はすべてが灰色
正午になる
勢いよく耕していた重機が止まる。
音が一瞬なくなる
耳が周りの音を探す
キーンと高くかすかな耳鳴り
波打ち際の光をたよりに想像力を駆使して波音を聞く
ガタン
我にかえる
鉄製の何かが転がる

■雄勝の太鼓
1月10日雄勝を訪れた日は、満月が手つかずの瓦礫を青白く光らせていました。翌朝目をさますと、それは白銀の世界となり、すべてのものが白く覆い尽くされていました。私に、瓦礫の雄勝を見せないと言う、大自然のはからいのようにも思えましたが、息をのむほど静かで音の無い世界がそこに広がっている事に気づかされました。営みが生み出していた雑音がそこからなくなっている事を・・・。その日、雄勝中学の太鼓の練習を見学、子供達の力強さに、この地に再び音が、よみがえる事を実感しました。雑音の代表である、古タイヤから叩き出す音は、雄勝の心拍音なのです。(雄勝中学は流された和太鼓の代わりに古タイヤを利用して、太鼓の練習を再開しています。)






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